聖地巡礼の旅

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日本真言宗醍醐寺仲田順和座主が華人四国お遍路“涅槃”の旅に参加する

仲田順和座主の明るい笑顔 (撮影 蓮徳) 仲田順和座主と遍路団員の記念撮影(撮影 蓮徳) テンセント仏学四国ニュース(蓮記):世の中では日々違ったストーリーが生まれます。中には知恵を啓発するものや、人…

2019.09.20

仲田順和座主の明るい笑顔 (撮影 蓮徳)
仲田順和座主と遍路団員の記念撮影(撮影 蓮徳)

テンセント仏学四国ニュース(蓮記):世の中では日々違ったストーリーが生まれます。中には知恵を啓発するものや、人の心を育てるもの、温もりを与え感動させるものもあり、さらにはこのような「感動」が人の一生を伴うこともあります。「一歩一弘法」の四国遍路は「涅槃」という段階に入り、同じように毎日そのようなストーリーが生まれています。中でも日本真言宗醍醐派總本山の仲田座主から頂いた温もりと感動は特に印象深く心に残りました。
2月23日午後、みなさんが68、69番札所神恵院と観音寺(二つの寺は同じ山門があり、同じ住職によって管理されている)を遍路し、寺の山門に入ったところで、寺の管理員がかけつけて、何人かの人にうどんを運びにくるように言い、「それは座主から皆さまへのおもてなしの気持です」とおっしゃいました。座主はみなさんが来るまでの時間を計算し、早々とうどんを準備し、こちらの住職にみなさんに渡すように頼んでくださったのです。また仲田座主は、みなさんが瞻仰礼拝できるように住職にお願いをし、普段は公開しない本堂、大師堂、霊宝館全てを公開していただきました。
幸福はいつもこのように思いがけなく訪れ、このような心を込めた「おもてなし」と「お気遣い」は遍路者たちの心をつかみ、この地への名残惜しさと、記憶に深い印象を残しました。

 毎年二回のみ公開される霊宝館の中の貴重な文化財—大威明王 (撮影 蓮德)

25日、敬愛なる仲田順和座主は7日間の醍醐寺五大力尊の法要が終わったばかりで体の疲れもある中、弟子達からの休みの勧めをよそにし、苦労をいとわず第77番道隆寺まで足を運び、智廣阿闍梨率いる「一步一弘法」四国遍路の涅槃の旅、一日遍路に参加しました。

仲田順和座主が皆さんを連れて道隆寺を巡礼する様子

遍路団を率いて修法供養される仲田順和座主

仲田順和座主は智廣阿闍梨の恩師です。智廣阿闍梨の熱心な求法に対し賛嘆し支持しており、智廣阿闍梨が熱心に仏法を求めればすべて授けてくださいました。智廣阿闍梨も自分の恩師に感謝と尊敬の意を持って、苦難を恐れなく、恩師の恩情を忘れず、見事に修行を遂げました。座主は「智廣阿闍梨は毎回私が何を言おうとしているか既に知っているような気がします、私たちの間は通訳がいなくても交流が出来きます」とおっしゃり、嬉しそうに笑いました。座主と智廣阿闍梨の心は通じ合い、密法を伝え戻すために共に努力しているのです。

座主と智廣阿闍梨が楽しく交流をする様子

座主は開示の中でこのように語られました。2016年の上海と西安で開かれた二回の醍醐寺珍宝展について、当時中国への出展を主張しているのは私だけだったのですが、諦めずに、ついにはこの願いが実現しました。珍宝展を通じて、より多くの中国方々に密教が今もなお日本で完全に保存されたことを知っていただき、両国の友情も深めることとなりました。上海側からも珍宝展の期間に智廣阿闍梨が大衆向けに行った「醍醐寺の宝を数えて」という講座が非常に素晴らしいと好評だったという話を聞きました。私はとても嬉しく思います、智廣阿闍梨が学んだ真言密教を中国で広く伝えていけるように願っています。

ここ二年間、智廣阿闍梨がみなさんを率いて遍路に参加することも同じく深い意義があり、称賛に値します。空海大師は中国から密法を学び、その後この信仰を日本へ持って来て、皇室から民間へ広げ、日本の大衆を幸せな道に導くようになりました。日本の国民も大師に対して、深い恩情を抱き、大師の足跡をたどり、密法に対する信仰を持って遍路をしたのです。

遍路者は自分の健康平安、家庭の幸福を期待するほか、多くの人の平安と幸福のためにも88ヵ所の寺を巡礼します。遍路の中で、大師の守りを伴うことだけでなく、目には見えない生命、私たちの祖父、曾祖父などの世代ともっと遠い祖先など一代一代に対する尊敬、彼らに対する感謝と祈りを持って遍路をします。

このような信仰、仏法は中国から伝えられました。すべての遍路者はこのような縁と信仰を大切にしています。遍路の過程の中で、自分の感謝の心及び心の底に潜んでいた心性が啓発されるのです。

遍路の中で至るところに見られる「祈りの道」 (撮影 蓮德)

智廣阿闍梨の「祈りの道」(撮影 蓮德)

座主は感慨深くこう語りました。智廣阿闍梨は座主に初めて会った時、「中国密教はかつて唐代仏教史の輝きを創造し、唐代の国家と限りない国民に利益を与えた中華民族の瑰宝です。現在仏法の伝承が衰えてしまったことは非常に惜しいことです」と言われました。智廣阿闍梨は中国密教の信仰を広げ行きたい、もっと多くの民衆に利益を与えようとしています。私たちが今修行し、信仰していた仏法は千年前弘法大師が中国恵果阿闍梨から伝えたもので、それは中国密教であります。私たちは空海大師が中国から伝えてきた密教を伝承する時、まるで一碗の水をもう一つの碗に移すように、一滴も漏れさせません。今では、私もこのような心を抱き、出来るだけこれらの仏法を智廣阿闍梨に伝えたいと思っています。みなさんが智廣阿闍梨のもとで中国密教という法脈を脈々と伝えていけることを期待し願っております。

日本の国民は空海大師が伝えて来た仏法があることで非常に幸せです。しかし、その中でもいろいろ調和の取れていないところもありますが、しかし、それらは仏法によって全て修正することができ、人々はとても安穏に暮らすことができます。これらの仏法は日本に伝え継がれ、そして広く広まりました。そして今、智廣阿闍梨を通じて、再び中国に伝え戻されることを願います。そして、みなさんが智廣阿闍梨の後にしっかりついて、中国密教の仏法で衆生の乾いた心と中国密教の法脈を潤してほしいと切に願います。

醍醐寺五大力尊法要(写真は醍醐寺のホームページから)

座主はみなさんに醍醐寺の五大力尊法要と新年に皇室で行われる法事を紹介してくださった。座主は皇室の法要と五大力尊法要は形こそ異なるものの、それらの基本的思想は同じで、仏陀と菩薩に世界の平和、災害の不生、人と人の調和、幸福と健康を祈っている。聞くところによると、五大力尊法要で加持したお守りは日本ではとても人気があり、一年一度だけの加持なので、毎年法要が終わる時に、醍醐寺はたくさんの人で賑わい、我先にとお守りを買いに詰めかけました。

また、座主はこのように開示されました。五大力尊法要が加持したお守りの意味は家族を守る以外に、もっと特別の意味があります。それは自分の心を守り、邪悪なものが自分の心に入らないようにということです。五大力尊法要の最後の日に、「餅つき大会」という人々に力を与える願いを込めた催しがあります。

座主がわざわざ皆の為に取っておいてくださった五大力尊のお守り。

慈悲深い座主は、皆の為に餅つき大会の御餅とお守りを持って来てくださり、これで皆さんが限りのない力を得て、より一層自分の心をしっかり守ってほしいと願ってくださいました。
座主からのプレゼント一つ一つに心の温もりと深い意味が込められており、団員たちもそれぞれ座主に感謝の意を表しました。最後に座主は「自分の仕事が忙しくてみんなといっしょにお遍路を続けることが出来ませんが、“みんなと「同行」する心をもって四国へと参拝に来ました……」とお話しされました。

離れる際に、座主は最後の一人がバスに上るまで、各メンバーと一人ずつ握手して別れました。座主が手を振って遠くなる姿に、私たちはこの81歳のお年寄りの「一片の冰心玉壺に在りと」という心情を垣間見た思いがしました。日本へ渡る時、お互いに心を知り合って、地域を問わず、心が通じる人がいる。「明月は何ぞ両郷なことにならん」座主と智廣阿闍梨の慈悲の示現も「同行二人」の加持に他ならないではありませんか!

 

日本真言宗醍醐寺仲田順和座主が華人四国お遍路“涅槃”の旅に参加する

日本真言宗醍醐寺仲田順和座主が華人四国お遍路“涅槃”の旅に参加する

2019-09-19

仲田順和座主の明るい笑顔 (撮影 蓮徳)
仲田順和座主と遍路団員の記念撮影(撮影 蓮徳)

テンセント仏学四国ニュース(蓮記):世の中では日々違ったストーリーが生まれます。中には知恵を啓発するものや、人の心を育てるもの、温もりを与え感動させるものもあり、さらにはこのような「感動」が人の一生を伴うこともあります。「一歩一弘法」の四国遍路は「涅槃」という段階に入り、同じように毎日そのようなストーリーが生まれています。中でも日本真言宗醍醐派總本山の仲田座主から頂いた温もりと感動は特に印象深く心に残りました。
2月23日午後、みなさんが68、69番札所神恵院と観音寺(二つの寺は同じ山門があり、同じ住職によって管理されている)を遍路し、寺の山門に入ったところで、寺の管理員がかけつけて、何人かの人にうどんを運びにくるように言い、「それは座主から皆さまへのおもてなしの気持です」とおっしゃいました。座主はみなさんが来るまでの時間を計算し、早々とうどんを準備し、こちらの住職にみなさんに渡すように頼んでくださったのです。また仲田座主は、みなさんが瞻仰礼拝できるように住職にお願いをし、普段は公開しない本堂、大師堂、霊宝館全てを公開していただきました。
幸福はいつもこのように思いがけなく訪れ、このような心を込めた「おもてなし」と「お気遣い」は遍路者たちの心をつかみ、この地への名残惜しさと、記憶に深い印象を残しました。

 毎年二回のみ公開される霊宝館の中の貴重な文化財—大威明王 (撮影 蓮德)

25日、敬愛なる仲田順和座主は7日間の醍醐寺五大力尊の法要が終わったばかりで体の疲れもある中、弟子達からの休みの勧めをよそにし、苦労をいとわず第77番道隆寺まで足を運び、智廣阿闍梨率いる「一步一弘法」四国遍路の涅槃の旅、一日遍路に参加しました。

仲田順和座主が皆さんを連れて道隆寺を巡礼する様子

遍路団を率いて修法供養される仲田順和座主

仲田順和座主は智廣阿闍梨の恩師です。智廣阿闍梨の熱心な求法に対し賛嘆し支持しており、智廣阿闍梨が熱心に仏法を求めればすべて授けてくださいました。智廣阿闍梨も自分の恩師に感謝と尊敬の意を持って、苦難を恐れなく、恩師の恩情を忘れず、見事に修行を遂げました。座主は「智廣阿闍梨は毎回私が何を言おうとしているか既に知っているような気がします、私たちの間は通訳がいなくても交流が出来きます」とおっしゃり、嬉しそうに笑いました。座主と智廣阿闍梨の心は通じ合い、密法を伝え戻すために共に努力しているのです。

座主と智廣阿闍梨が楽しく交流をする様子

座主は開示の中でこのように語られました。2016年の上海と西安で開かれた二回の醍醐寺珍宝展について、当時中国への出展を主張しているのは私だけだったのですが、諦めずに、ついにはこの願いが実現しました。珍宝展を通じて、より多くの中国方々に密教が今もなお日本で完全に保存されたことを知っていただき、両国の友情も深めることとなりました。上海側からも珍宝展の期間に智廣阿闍梨が大衆向けに行った「醍醐寺の宝を数えて」という講座が非常に素晴らしいと好評だったという話を聞きました。私はとても嬉しく思います、智廣阿闍梨が学んだ真言密教を中国で広く伝えていけるように願っています。

ここ二年間、智廣阿闍梨がみなさんを率いて遍路に参加することも同じく深い意義があり、称賛に値します。空海大師は中国から密法を学び、その後この信仰を日本へ持って来て、皇室から民間へ広げ、日本の大衆を幸せな道に導くようになりました。日本の国民も大師に対して、深い恩情を抱き、大師の足跡をたどり、密法に対する信仰を持って遍路をしたのです。

遍路者は自分の健康平安、家庭の幸福を期待するほか、多くの人の平安と幸福のためにも88ヵ所の寺を巡礼します。遍路の中で、大師の守りを伴うことだけでなく、目には見えない生命、私たちの祖父、曾祖父などの世代ともっと遠い祖先など一代一代に対する尊敬、彼らに対する感謝と祈りを持って遍路をします。

このような信仰、仏法は中国から伝えられました。すべての遍路者はこのような縁と信仰を大切にしています。遍路の過程の中で、自分の感謝の心及び心の底に潜んでいた心性が啓発されるのです。

遍路の中で至るところに見られる「祈りの道」 (撮影 蓮德)

智廣阿闍梨の「祈りの道」(撮影 蓮德)

座主は感慨深くこう語りました。智廣阿闍梨は座主に初めて会った時、「中国密教はかつて唐代仏教史の輝きを創造し、唐代の国家と限りない国民に利益を与えた中華民族の瑰宝です。現在仏法の伝承が衰えてしまったことは非常に惜しいことです」と言われました。智廣阿闍梨は中国密教の信仰を広げ行きたい、もっと多くの民衆に利益を与えようとしています。私たちが今修行し、信仰していた仏法は千年前弘法大師が中国恵果阿闍梨から伝えたもので、それは中国密教であります。私たちは空海大師が中国から伝えてきた密教を伝承する時、まるで一碗の水をもう一つの碗に移すように、一滴も漏れさせません。今では、私もこのような心を抱き、出来るだけこれらの仏法を智廣阿闍梨に伝えたいと思っています。みなさんが智廣阿闍梨のもとで中国密教という法脈を脈々と伝えていけることを期待し願っております。

日本の国民は空海大師が伝えて来た仏法があることで非常に幸せです。しかし、その中でもいろいろ調和の取れていないところもありますが、しかし、それらは仏法によって全て修正することができ、人々はとても安穏に暮らすことができます。これらの仏法は日本に伝え継がれ、そして広く広まりました。そして今、智廣阿闍梨を通じて、再び中国に伝え戻されることを願います。そして、みなさんが智廣阿闍梨の後にしっかりついて、中国密教の仏法で衆生の乾いた心と中国密教の法脈を潤してほしいと切に願います。

醍醐寺五大力尊法要(写真は醍醐寺のホームページから)

座主はみなさんに醍醐寺の五大力尊法要と新年に皇室で行われる法事を紹介してくださった。座主は皇室の法要と五大力尊法要は形こそ異なるものの、それらの基本的思想は同じで、仏陀と菩薩に世界の平和、災害の不生、人と人の調和、幸福と健康を祈っている。聞くところによると、五大力尊法要で加持したお守りは日本ではとても人気があり、一年一度だけの加持なので、毎年法要が終わる時に、醍醐寺はたくさんの人で賑わい、我先にとお守りを買いに詰めかけました。

また、座主はこのように開示されました。五大力尊法要が加持したお守りの意味は家族を守る以外に、もっと特別の意味があります。それは自分の心を守り、邪悪なものが自分の心に入らないようにということです。五大力尊法要の最後の日に、「餅つき大会」という人々に力を与える願いを込めた催しがあります。

座主がわざわざ皆の為に取っておいてくださった五大力尊のお守り。

慈悲深い座主は、皆の為に餅つき大会の御餅とお守りを持って来てくださり、これで皆さんが限りのない力を得て、より一層自分の心をしっかり守ってほしいと願ってくださいました。
座主からのプレゼント一つ一つに心の温もりと深い意味が込められており、団員たちもそれぞれ座主に感謝の意を表しました。最後に座主は「自分の仕事が忙しくてみんなといっしょにお遍路を続けることが出来ませんが、“みんなと「同行」する心をもって四国へと参拝に来ました……」とお話しされました。

離れる際に、座主は最後の一人がバスに上るまで、各メンバーと一人ずつ握手して別れました。座主が手を振って遠くなる姿に、私たちはこの81歳のお年寄りの「一片の冰心玉壺に在りと」という心情を垣間見た思いがしました。日本へ渡る時、お互いに心を知り合って、地域を問わず、心が通じる人がいる。「明月は何ぞ両郷なことにならん」座主と智廣阿闍梨の慈悲の示現も「同行二人」の加持に他ならないではありませんか!