聖地巡礼の旅

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「三国伝灯を遡り 遍路四地にて結願」 -大窪寺にて結願-

(一)華人遍路団が四国88ヵ所弘法大師の故郷で円満に結願 記者 蓮記 「南無三国伝灯諸大阿闍梨、 南無三国伝灯諸大阿闍梨、 南無三国伝灯諸大阿闍梨…」 2月28日、四国遍路第88番大師堂前の霊場――大…

2019.09.20

(一)華人遍路団が四国88ヵ所弘法大師の故郷で円満に結願

記者 蓮記

「南無三国伝灯諸大阿闍梨、

南無三国伝灯諸大阿闍梨、

南無三国伝灯諸大阿闍梨…」

2月28日、四国遍路第88番大師堂前の霊場――大窪寺から他の遍路者の『仏前勤行次第』とは違う御宝号を唱える声が聞こえてきました。「一歩一弘法」華人遍路団は四国88霊場の巡礼を終え、この日から「三国伝灯を遡り、四地の結願の旅」が始まりました。

大窪寺山門  (撮影 蓮徳)

大窪寺入りの列 (撮影 妙願)

最初に結願を行ったのは大窪寺で、ここは四国遍路88霊場の最後の寺であります。次は高野山で、日本真言宗の総本山であり、弘法大師が入定された場所でもあります。三番目は中国西安の青龍寺で、恵果阿闍梨が弘法大師の空海大師に伝法した場所です。四番目は中国西安の大輿善寺で、インドの不空三蔵祖師が恵果阿闍梨に伝法した所で、日本天台密教の円仁祖師(慈覚大師)が入唐求法のところでもあります。

団長の智広阿闍梨が企画手配した「一歩一弘法」遍路団の四ケ所の結願は、とても深い心遣いがあり、奥深い意義がありました。遍路団は二年間にわたり、6回(二期の団員が「菩提の旅」にて合併)の巡礼を行い、収穫がたくさん得られました。これからの四つの聖地で、遍路団は「報恩謝徳」の気持ちを込めて、三国伝灯諸阿闍梨に結願を報告しました。

「一歩一弘法」四国遍路団は今回の「涅槃の旅」では合計香川の23のお寺を巡礼しました。この二年間で200人余りが「一歩一弘法」四国遍路団に参加しました。最年少団員は母親の「発心の旅」での願いで授かり、母親の胎内で「修行の旅」を歩き、母親に抱かれ「菩提」「涅槃」の旅を完了しました。最も年配の団員は76歳です。今までの華人遍路団の中では、年齢幅が最も大きく、人数が最も多い四国遍路巡礼団となりました。

最年少の遍路団員 (撮影 妙願)

大窪寺の結願大師  (撮影 蓮記)

大窪寺は弘法大師が指定した結願霊場であります。弘仁7年、弘法大師はこの近くの胎蔵峰の岩窟の中で、虚空蔵求聞持法を修行し、等身大の薬師如来坐像を彫刻し、本尊とし、堂を建設しました。お寺の宝物は唐朝恵果阿闍梨が弘法大師に授与した三国(インド、中国、日本)から伝わった錫杖であります。

供養 (撮影 蓮德)

一緒に願い事を祈りましょう  (撮影 妙願)

「一歩一弘法」団の70名の団員は大窪寺本堂で二回に分けて結願儀式を行いました。(本堂面積上の都合により)大窪寺の住職は外出のため不在で、院代槙野光容僧正に委託し、結願儀式を行いました。僧正はみずから寺宝の三国伝灯錫杖で一人ひとりに加持をし、素晴らしいご挨拶を述べられました。

大窪寺の寺宝—三国伝来の錫杖 (撮影 蓮慧)
(僧正のご説明によると、この錫杖は普段公開されておらず「一歩一弘法」遍路のためにわざわざ取り出して、皆さんのために加持をしてくださったとのことです。僧正のお許しをいただき、貴重な写真も取れました。)

第一グループの結願式での僧正の挨拶のポイントは「リラックス」であります。リラックスをすると心が静まり、静まってこそ多くの分からない事を悟ることができます。もしも私たちが静かな心でもって物事に臨めば、思いもよらない効果を得ることができます。第二グループの結願儀式で僧正は、「人生の様々な困難を乗り越えられる秘訣は、得意のことでも苦手のことでも楽しむ気持ちでやることです。」と述べられました。

最後に、僧正は「皆様が巡礼をしてきて最後に大窪寺にたどり着いたのは弘法大師と深い縁があるからこそできたことです。今日から皆様は大師とより深い縁を結ばれることでしょう。今回の遍路が終わっても、人生の遍路は始まったばかりです。生活の中で心を込めて弘法大師に祈ることはとても重要です。みなさんが遍路から得たことや学んだ教義等を中国に持ち帰り、日常生活にも生かし、もっと多くの人々に役に立てるように頑張ってください。」と励ましの言葉を述べられました。

智広阿闍梨が槇野光容僧正に記念品を贈呈 (撮影 蓮徳)

大窪寺では、遍路団はたくさんの日本の方々にも注目されました。中でも特に一人の御婆さんがとても目立っていました。この御婆さんは遍路団がバスから降りてからずっとカメラを持ってついてきました。山門から出たとき、記者は写真を撮り続けている御婆さんにインタビューをすると「昨日の夜テレビで「一歩一弘法」遍路団の番組から今日の午前に大窪寺で結願するというニュースを見て、これが記念すべき、有意義なことだと感じ、カメラで記録したいという思いで今日早く来て待ってました。」と答えられました。

遍路団結願集合写真  (撮影  蓮徳)

団長の智広阿闍梨は団員のみなさんの功徳に随喜し、「一人の中国人として、最後に西安の青龍寺と大輿善寺の結願ができた時点ではじめて、我々の遍路が功徳円満になると言えます。」と述べました。遍路団のみなさんは期待を抱き興奮しつつ第88番の大窪寺に別れを告げ、高野山への結願の旅に出ました。

「浄心道」と呼ばれる大窪寺の階段  (撮影 蓮記)

「西安の月」への思いは私たちだけではない(撮影 蓮德)

「西安の月 長安の月朦朧」―――香川県の元知事が88番霊場に巡礼した時、月を見て西安(長安)の月をみた当時の情景を思い出し、中国への感謝の気持ちを表すため、大窪寺でこの碑を作ったのです。

 

「三国伝灯を遡り 遍路四地にて結願」 -大窪寺にて結願-

「三国伝灯を遡り 遍路四地にて結願」 -大窪寺にて結願-

2019-09-19

(一)華人遍路団が四国88ヵ所弘法大師の故郷で円満に結願

記者 蓮記

「南無三国伝灯諸大阿闍梨、

南無三国伝灯諸大阿闍梨、

南無三国伝灯諸大阿闍梨…」

2月28日、四国遍路第88番大師堂前の霊場――大窪寺から他の遍路者の『仏前勤行次第』とは違う御宝号を唱える声が聞こえてきました。「一歩一弘法」華人遍路団は四国88霊場の巡礼を終え、この日から「三国伝灯を遡り、四地の結願の旅」が始まりました。

大窪寺山門  (撮影 蓮徳)

大窪寺入りの列 (撮影 妙願)

最初に結願を行ったのは大窪寺で、ここは四国遍路88霊場の最後の寺であります。次は高野山で、日本真言宗の総本山であり、弘法大師が入定された場所でもあります。三番目は中国西安の青龍寺で、恵果阿闍梨が弘法大師の空海大師に伝法した場所です。四番目は中国西安の大輿善寺で、インドの不空三蔵祖師が恵果阿闍梨に伝法した所で、日本天台密教の円仁祖師(慈覚大師)が入唐求法のところでもあります。

団長の智広阿闍梨が企画手配した「一歩一弘法」遍路団の四ケ所の結願は、とても深い心遣いがあり、奥深い意義がありました。遍路団は二年間にわたり、6回(二期の団員が「菩提の旅」にて合併)の巡礼を行い、収穫がたくさん得られました。これからの四つの聖地で、遍路団は「報恩謝徳」の気持ちを込めて、三国伝灯諸阿闍梨に結願を報告しました。

「一歩一弘法」四国遍路団は今回の「涅槃の旅」では合計香川の23のお寺を巡礼しました。この二年間で200人余りが「一歩一弘法」四国遍路団に参加しました。最年少団員は母親の「発心の旅」での願いで授かり、母親の胎内で「修行の旅」を歩き、母親に抱かれ「菩提」「涅槃」の旅を完了しました。最も年配の団員は76歳です。今までの華人遍路団の中では、年齢幅が最も大きく、人数が最も多い四国遍路巡礼団となりました。

最年少の遍路団員 (撮影 妙願)

大窪寺の結願大師  (撮影 蓮記)

大窪寺は弘法大師が指定した結願霊場であります。弘仁7年、弘法大師はこの近くの胎蔵峰の岩窟の中で、虚空蔵求聞持法を修行し、等身大の薬師如来坐像を彫刻し、本尊とし、堂を建設しました。お寺の宝物は唐朝恵果阿闍梨が弘法大師に授与した三国(インド、中国、日本)から伝わった錫杖であります。

供養 (撮影 蓮德)

一緒に願い事を祈りましょう  (撮影 妙願)

「一歩一弘法」団の70名の団員は大窪寺本堂で二回に分けて結願儀式を行いました。(本堂面積上の都合により)大窪寺の住職は外出のため不在で、院代槙野光容僧正に委託し、結願儀式を行いました。僧正はみずから寺宝の三国伝灯錫杖で一人ひとりに加持をし、素晴らしいご挨拶を述べられました。

大窪寺の寺宝—三国伝来の錫杖 (撮影 蓮慧)
(僧正のご説明によると、この錫杖は普段公開されておらず「一歩一弘法」遍路のためにわざわざ取り出して、皆さんのために加持をしてくださったとのことです。僧正のお許しをいただき、貴重な写真も取れました。)

第一グループの結願式での僧正の挨拶のポイントは「リラックス」であります。リラックスをすると心が静まり、静まってこそ多くの分からない事を悟ることができます。もしも私たちが静かな心でもって物事に臨めば、思いもよらない効果を得ることができます。第二グループの結願儀式で僧正は、「人生の様々な困難を乗り越えられる秘訣は、得意のことでも苦手のことでも楽しむ気持ちでやることです。」と述べられました。

最後に、僧正は「皆様が巡礼をしてきて最後に大窪寺にたどり着いたのは弘法大師と深い縁があるからこそできたことです。今日から皆様は大師とより深い縁を結ばれることでしょう。今回の遍路が終わっても、人生の遍路は始まったばかりです。生活の中で心を込めて弘法大師に祈ることはとても重要です。みなさんが遍路から得たことや学んだ教義等を中国に持ち帰り、日常生活にも生かし、もっと多くの人々に役に立てるように頑張ってください。」と励ましの言葉を述べられました。

智広阿闍梨が槇野光容僧正に記念品を贈呈 (撮影 蓮徳)

大窪寺では、遍路団はたくさんの日本の方々にも注目されました。中でも特に一人の御婆さんがとても目立っていました。この御婆さんは遍路団がバスから降りてからずっとカメラを持ってついてきました。山門から出たとき、記者は写真を撮り続けている御婆さんにインタビューをすると「昨日の夜テレビで「一歩一弘法」遍路団の番組から今日の午前に大窪寺で結願するというニュースを見て、これが記念すべき、有意義なことだと感じ、カメラで記録したいという思いで今日早く来て待ってました。」と答えられました。

遍路団結願集合写真  (撮影  蓮徳)

団長の智広阿闍梨は団員のみなさんの功徳に随喜し、「一人の中国人として、最後に西安の青龍寺と大輿善寺の結願ができた時点ではじめて、我々の遍路が功徳円満になると言えます。」と述べました。遍路団のみなさんは期待を抱き興奮しつつ第88番の大窪寺に別れを告げ、高野山への結願の旅に出ました。

「浄心道」と呼ばれる大窪寺の階段  (撮影 蓮記)

「西安の月」への思いは私たちだけではない(撮影 蓮德)

「西安の月 長安の月朦朧」―――香川県の元知事が88番霊場に巡礼した時、月を見て西安(長安)の月をみた当時の情景を思い出し、中国への感謝の気持ちを表すため、大窪寺でこの碑を作ったのです。