聖地巡礼の旅

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善妙な縁起で始まった四国遍路の涅槃の旅

2月の香川県は小雨の日々が続き、雲と霧の中から春の歩が近づき、万物が輝きを放ち始めました。この万物が息づく素晴らしい季節の中、「一歩一弘法」華人遍路団の70名の団員は2017年2月22日に再び日本の四…

2019.09.20

2月の香川県は小雨の日々が続き、雲と霧の中から春の歩が近づき、万物が輝きを放ち始めました。この万物が息づく素晴らしい季節の中、「一歩一弘法」華人遍路団の70名の団員は2017年2月22日に再び日本の四国に集まり、四国遍路最終段階の涅槃の旅へと踏み発ちました。

2月23日、本来の計画では、朝食後に直接66番の雲辺寺に行き、そこで出発式を行う予定でしたが、想定外の因縁により、引率リーダーと先達さんは計画を変更し、先に67番の大興寺を巡礼した後に雲辺寺に行くことにしました。このような予測できない因縁により遍路団は先に大興寺に行くことになったわけです。

大光寺の仁王門 撮影 蓮德

大興寺で、遍路団の皆さんは本堂及び大師堂の供養を行いました。そこで熱心な団員が他の遍路寺院には大師堂一つしかないのに対し、ここには二つの大師堂があるということに気が付きましたが、実際は大師堂が二つあるのではなく、一つは弘法大師の空海を祀られ、もう一つは「天台大師堂」と名づけられているということです。そのような他の寺院との違いを先達さんに教えていただきました。

大興寺は東大寺の分寺として、天平十四年(742年)に創建され、延歴十一年(792年)に弘法大師の巡錫を迎え、弘仁十三年(822年)に嵯峨天皇の勅令により再建されました。大興寺は真言宗、天台宗を両方兼学しており88ヵ所の寺院の中で唯一両宗で共同管理されている非常に珍しいお寺です。本堂の左側の大師堂には日本真言宗の創設者の弘法大師空海が奉られており、右側の大師堂には中国天台宗第四祖智者大師が奉られてあります。

先達の寺院紹介後、もともと雲辺寺で出発式の準備をしていた日本四国「一歩一弘法会」の泉本明英会長も大興寺に到着し、不思議な因縁により、出発式は急遽変更し大興寺で行なわれました。出発式では、泉本会長と智広阿闍梨がそれぞれ挨拶を述べられました。

大興寺本堂前にて経を読む (撮影 妙愿)

出発式で挨拶をする泉本会長 摄影 妙愿

泉本会長は遍路団の再訪に対して歓迎及び賛嘆の意を評すと同時に、皆さんの願いが達成できるよう、涅槃の旅を円満に完成できるように、とお祝いの言葉を述べられました。智廣阿闍梨の挨拶を聞き、皆さんはこの不思議の縁起に心から歓喜と随喜の気持ちを感じました。

智廣阿闍梨によるご挨拶のお言葉。

天台大師堂の前で話をする智廣阿闍梨 摄影 莲德

遍路の第四段階「涅槃」は円満の旅であり、我々が大変期待している旅であります。仏教では、涅槃という言葉は、一般的には煩悩の終息を意味し、すべての煩悩が消え去るということで、更に深い意味では具足「常楽我浄」という仏の果位を得られ、永久的、快楽的、自在的、清浄的な境界に達します。

涅槃の旅は命の円満を象徴する旅です。発心、修行、悟り、最後に命の円満――涅槃の境界に達します。ですから、四国遍路はこの四つの段階により、凡人から仏になる過程ということです。

また、智廣阿闍梨は特別発足式の縁起について説明しました。「出発式が大興寺で行われたことは非常によい縁起であり、以下の四つの意義があります。一つめは、「大興寺」の「大興」は、仏法の伝承の法脈がますます隆盛になるという兆しであります。二つめは、「大興」私の天童寺の恩師である大興禅師の法名でもあります。ですから、この寺院の名前を見た途端、大変親しみを感じ、自分の恩師の事を思い出しました。三つめは、この寺院は88ヶ所の寺院の中で、唯一真言宗、天台宗を兼学する寺院で、仏法の融合と団結を象徴しています。仏法の弘布には各宗派の協力団結が必要です。私たちの涅槃の旅がここを起点とするのは、大変素晴らしい縁起であります。四つめは、天台大師堂に祀られているのは中国天台の智者大師であります。これも日本では珍しいことで、一層親しみを感じ、極めて大きな加持力を感じました。

大興寺の有名な「七日灯明」供養 摄影 莲德

阿闍梨は両大師堂の前に次のように発願しました。「真言宗、天台宗がますます発展し、より多くの衆生に利益を与えられるように祈ります。」

智廣阿闍梨は挨拶の最後に再度発足式の場所を大興寺に「変えられた」ことについて、非常に殊勝で善妙な縁起であると評価しました。「皆さんが涅槃の旅で良く諸仏菩薩に祈祷し、三国伝灯諸大師の加持を常に願うよう、空海大師の願力を実践できるよう、虚空尽、衆生尽、涅槃尽、我願尽。一切の衆生に利益を与え、自ら悟り、他を悟らせるように、覚行円満出来るように」と励ましの言葉を述べられました。

 

善妙な縁起で始まった四国遍路の涅槃の旅

善妙な縁起で始まった四国遍路の涅槃の旅

2019-09-19

2月の香川県は小雨の日々が続き、雲と霧の中から春の歩が近づき、万物が輝きを放ち始めました。この万物が息づく素晴らしい季節の中、「一歩一弘法」華人遍路団の70名の団員は2017年2月22日に再び日本の四国に集まり、四国遍路最終段階の涅槃の旅へと踏み発ちました。

2月23日、本来の計画では、朝食後に直接66番の雲辺寺に行き、そこで出発式を行う予定でしたが、想定外の因縁により、引率リーダーと先達さんは計画を変更し、先に67番の大興寺を巡礼した後に雲辺寺に行くことにしました。このような予測できない因縁により遍路団は先に大興寺に行くことになったわけです。

大光寺の仁王門 撮影 蓮德

大興寺で、遍路団の皆さんは本堂及び大師堂の供養を行いました。そこで熱心な団員が他の遍路寺院には大師堂一つしかないのに対し、ここには二つの大師堂があるということに気が付きましたが、実際は大師堂が二つあるのではなく、一つは弘法大師の空海を祀られ、もう一つは「天台大師堂」と名づけられているということです。そのような他の寺院との違いを先達さんに教えていただきました。

大興寺は東大寺の分寺として、天平十四年(742年)に創建され、延歴十一年(792年)に弘法大師の巡錫を迎え、弘仁十三年(822年)に嵯峨天皇の勅令により再建されました。大興寺は真言宗、天台宗を両方兼学しており88ヵ所の寺院の中で唯一両宗で共同管理されている非常に珍しいお寺です。本堂の左側の大師堂には日本真言宗の創設者の弘法大師空海が奉られており、右側の大師堂には中国天台宗第四祖智者大師が奉られてあります。

先達の寺院紹介後、もともと雲辺寺で出発式の準備をしていた日本四国「一歩一弘法会」の泉本明英会長も大興寺に到着し、不思議な因縁により、出発式は急遽変更し大興寺で行なわれました。出発式では、泉本会長と智広阿闍梨がそれぞれ挨拶を述べられました。

大興寺本堂前にて経を読む (撮影 妙愿)

出発式で挨拶をする泉本会長 摄影 妙愿

泉本会長は遍路団の再訪に対して歓迎及び賛嘆の意を評すと同時に、皆さんの願いが達成できるよう、涅槃の旅を円満に完成できるように、とお祝いの言葉を述べられました。智廣阿闍梨の挨拶を聞き、皆さんはこの不思議の縁起に心から歓喜と随喜の気持ちを感じました。

智廣阿闍梨によるご挨拶のお言葉。

天台大師堂の前で話をする智廣阿闍梨 摄影 莲德

遍路の第四段階「涅槃」は円満の旅であり、我々が大変期待している旅であります。仏教では、涅槃という言葉は、一般的には煩悩の終息を意味し、すべての煩悩が消え去るということで、更に深い意味では具足「常楽我浄」という仏の果位を得られ、永久的、快楽的、自在的、清浄的な境界に達します。

涅槃の旅は命の円満を象徴する旅です。発心、修行、悟り、最後に命の円満――涅槃の境界に達します。ですから、四国遍路はこの四つの段階により、凡人から仏になる過程ということです。

また、智廣阿闍梨は特別発足式の縁起について説明しました。「出発式が大興寺で行われたことは非常によい縁起であり、以下の四つの意義があります。一つめは、「大興寺」の「大興」は、仏法の伝承の法脈がますます隆盛になるという兆しであります。二つめは、「大興」私の天童寺の恩師である大興禅師の法名でもあります。ですから、この寺院の名前を見た途端、大変親しみを感じ、自分の恩師の事を思い出しました。三つめは、この寺院は88ヶ所の寺院の中で、唯一真言宗、天台宗を兼学する寺院で、仏法の融合と団結を象徴しています。仏法の弘布には各宗派の協力団結が必要です。私たちの涅槃の旅がここを起点とするのは、大変素晴らしい縁起であります。四つめは、天台大師堂に祀られているのは中国天台の智者大師であります。これも日本では珍しいことで、一層親しみを感じ、極めて大きな加持力を感じました。

大興寺の有名な「七日灯明」供養 摄影 莲德

阿闍梨は両大師堂の前に次のように発願しました。「真言宗、天台宗がますます発展し、より多くの衆生に利益を与えられるように祈ります。」

智廣阿闍梨は挨拶の最後に再度発足式の場所を大興寺に「変えられた」ことについて、非常に殊勝で善妙な縁起であると評価しました。「皆さんが涅槃の旅で良く諸仏菩薩に祈祷し、三国伝灯諸大師の加持を常に願うよう、空海大師の願力を実践できるよう、虚空尽、衆生尽、涅槃尽、我願尽。一切の衆生に利益を与え、自ら悟り、他を悟らせるように、覚行円満出来るように」と励ましの言葉を述べられました。